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用途例

カーボンブラックの用途例

カーボンブラックは紀元前の時代から着色剤として使われてきた、たいへん歴史のある基本的な材料です。また紫外線吸収・導電性などの機能を持つナノ粒子であることから、電子機器デバイス等の分野で、今なお応用が進んでいる材料でもあります。古くて新しい材料であるカーボンブラックの用途を、以下に一部ご紹介いたします。

1)インキ・塗料用着色剤

カーボンブラックは、鉄黒や有機顔料などと比べて非常に高い着色力を有しており、新聞インキ、印刷インキ、墨汁、塗料などの着色剤に広く用いられております。またインクジェットインクやトナー用の黒色顔料としても、カーボンブラックが用いられております。

2)樹脂着色・フィルム用着色剤

カーボンブラックは着色力が高く、熱に安定で、加熱成型される樹脂やフィルムの着色に適した顔料です。また紫外光の吸収能にも非常に優れているため、樹脂に少量配合するだけで、着色効果に加えて優れた紫外線劣化防止効果を得ることができます。
樹脂・フィルムの一般的な着色用途に、非常に広く使用されているほか、特に耐候性が要求される自動車バンパーや電線被覆、鋼管ライニングにも、カーボンブラックを配合した樹脂が使用されております。

3)導電性部材

カーボンブラック粒子は黒鉛型の結晶構造を持ち、導電性に優れております。このためカーボンブラックは導電性フィラーとしても、広く使用されており、プラスチック・エラストマー・塗料・接着剤・フィルム・ペースト等に配合されます。
例えば自動車の燃料キャップや燃料導入パイプには、静電気を防止するため導電性を付与する必要があり、カーボンブラックは優れた静電防止剤として使用されております。

4)電子機器関連部材

カーボンブラックは安定した抵抗性能を付与することもできるため、各種ディスプレイ部材、磁気記録部材、OAロール等の電子機器関連部材に用いられています。

そのほか、三菱ケミカルでは特殊用途向けとして、様々な機能を複合化させたカーボンブラックについて日々開発を行っております。

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